製品別の材料費がわからないあなたのために、多品種・少量生産でも使える「原価管理表」で利益の見える化
こんにちは。
スプレッドシートと売上と材料費だけを使った簡単な利益管理の動画をアップしたのですが、「そもそも製品ごとの材料費がよくわからない…」という声がありました。
そこでこの記事では、多くの種類を少しずつ製造している事業者さんや多くの種類の商品を取り扱っている事業者さんが、材料費はもちろん、労務費や経費までを含めた「原価」を、シンプルに把握できるExcelシートを用意したのでその概要と使い方をご紹介します。
動画はこちらからご覧いただけます(まだ構成や編集に伸びしろがあるはずです。いいね、登録をいただけると励みになります)
1.なぜ、原価を知ることが大事なのか?
原価を正しく把握していないと、実は粗利が出ていないのに気づかずに販売し続けてしまうという、非常に怖い状況に陥ります。
特に今は、物価の上昇(インフレ)が続いており、材料費も人件費も水道光熱費も年々上がっています。
仕入れ値は上がっているのに、価格据え置きのまま販売しているケースも多く、気づかないうちに「赤字商品」を量産している可能性すらあります。
また、得意先との価格交渉でも「自社の原価がどれくらいかかっているか」を説明できなければ、交渉の主導権を握れません。
だからこそ、ざっくりでもいい(基本をおさえていれば)ので原価を数字で把握しておくことが、これからの時代の経営には不可欠です。
2. この表でできること
今回紹介するのは、原価管理表と在庫・単価管理表です。
多品種少量生産の事業者さんを想定して設計していますが、どなたにでも使っていただけるのではないかと思います。
製品やサービスの材料費がわからないという方向けに、材料の仕入単価と製品1個を作るのに必要な材料の分量を地道にいれていけば、製品ごとの原価が集計できるというものです。
3. 無料版と有料版の違い
今回ご紹介するExcelシートには、まず試していただける「無料版」と、より便利で詳細な管理ができる「有料版」があります。
内容 | 無料版(原価管理表) | 有料版(在庫&原価管理一体型) |
---|---|---|
製品別の原価計算 | ◯ (自分で単価を入力) | ◯ (材料等ごとの分量入力で原価を自動計算) |
材料別の単価管理 | × | ◯ (在庫から自動算出) |
在庫の入出庫管理 | × | ◯ (仕入・払出を記録、在庫数も算出) |
材料の平均単価計算 | × | ◯ (総平均法で自動計算、移動平均法も表示) |
サポート付き | 〇 (ご希望あれば個別相談可、初回無料) | ◯ (ご希望あれば個別相談可、初回無料) |
価格 | 無料 | 1,980円 |
ざっくりとした特徴は、無料版が材料1個の単価と、製品ごとの材料の分量を記入していって製品原価を計算する表で、有料版が、各材料の仕入額と数量を日付順に記入すると単価を出すことができ、あとは無料版と同じく製品ごとの材料の分量を記入すると製品原価が計算できる表となります。
4. 使い方(無料版)
無料版は、すでに分かっている材料単価を手入力して使う「原価計算シート」です。
- 製品名を入力します(例:鮭おにぎり)
- 製品1個あたりに使用する材料量を記入します(例:米 130g、海苔 1枚)
- 材料の単価を入力します(例:米=100円/kg、海苔=20円/枚)
- 自動で原価と粗利が計算されます
5. 有料版はここが違う
材料単価は、仕入金額と数量だけ入れたら自動計算。
有料版には、
- 材料ごとの仕入履歴を記録できる在庫管理シート
- そこから平均単価を自動で計算
- 払出(=使った量)を入れるだけで原価・在庫・棚卸高もわかる
- 原価管理シートと連動して、製品ごとの原価も正確に算出
という、原価と在庫を一元管理できる仕組みが整っています。
単価表で計算した材料単価は、原価管理表に自動的に反映されますので
あとは、製品・サービスごとに材料の分量を入力するだけです。
6. 無料でダウンロードできます(まずは試してみてください)
まずは無料版を使って、あなたの商品が「本当に儲かっているか?」をチェックしてみてください。
材料費が手入力でもOKという方なら、十分活用できます。
ダウンロードリンクはこちら
8. 有料版・導入相談はこちら(より正確な管理をしたい方へ)
「材料の仕入がバラバラで、単価の計算が面倒…」
「在庫の数字が合わない…」
「人件費や経費も含めて本格的に原価を把握したい…」
有料版は現在準備中です
そんな方は、有料版の導入やカスタマイズのご相談も承っています。
どんなに良い商品でも、利益が残らなければ継続できません。
原価の把握は、利益の出る経営の“はじめの一歩”です。
ぜひこの表を活用して、「見える経営」へ踏み出してみてください!